【2024年最新版】ハノイの暮らしと生活

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ハノイに住む前の事前情報みなさまこんにちは!CHUWA VIETNAMの代表、坂本です。今日はベトナム駐在が決まり、ベトナムでの生活を始められる方に事前情報として現在のベトナム(主にハノイ)の必要だと思うことをピックアップして記事にしました。色々不安やわからないことがたくさんあることと思います。参考になれば幸いです。

どこに住もうか?

ハノイ市は人口844万人(出所:ベトナム統計年鑑2022)で、ベトナムの首都。政治と経済の中心都市です。ハノイ市の面積はそれほど大きくなく、主要市内の移動は10Km圏内に集まっています。ハノイでお仕事をされる方はハノイ市内もしくは近隣の工業団地になるのでお住まい選びの場所は決めるおおきなポイントになります。公共の交通機関が発達しておらず、車両(社有車、タクシーなど)で通勤することになるので渋滞時間も考慮して選ばれることをおすすめします。2024年7月時点で高架鉄道は1路線のみしか開通しておりません。移動手段として便利とは言えません。

普段の生活での買い物は?

6、7年前は日本食材や日本食レストランは一部の場所でしか扱っていなく、不便でしたが現在ではハノイ市内でもいろいろな場所に日本食材のお店やレストランも増えて、以前とは比べてだいぶ生活がしやすくなったと感じます。ただ今だにコンビニは他のアジア圏の都市に比べ少なく、24時間店舗も多くはありません。物価は日本に比べて生活にかかるものは安いですが、日本の食材は日本で買うよりも割高になってしまいます。大型複合施設などに入っているWINMARTLOTTE MARTは日常生活で使用する調味料や食材を購入するのに十分な品揃えがあります。日本のスーパーは週に1、2回り用して普段は近所のスーパーをご利用するなどして節約が可能です。ベトナムには地域に市場があり、食材以外にもたくさんの生活用品が売られています。何年もベトナムに住まわれている方はご利用されています。ただ、野菜などの農薬使用や食材の新鮮さなどが不明確であるため、住み始めてすぐの方にはおすすめ致しません。言葉はほとんどの場合ベトナム語しか通じず、意思疎通も簡単ではありません。

Winmartは生鮮食品も袋分けされて買いやすい
LOTTE MARTは韓国系で品揃えも豊富
地元の市場を利用するにはハードルが高いです

最近浸透してきたQRコード決済

私は日本を離れて6年ですが、PayPayとかQRコード決済が日本でも浸透してきていることは知っています。ここベトナムでも急激にQRコード決済が浸透してきております。現在、ほとんどのお店でQR決済が可能です。ベトナムのお店には細かいお釣りを用意していないところも多く、普段使いで50万ドンを出すとお釣りがないことが多いです。また、ベトナムのお店のスタッフが売上を誤魔化すこともできなくなるというメリットもあるそうです。ベトナムで給与口座を作成されると思うので、この際にQR決済(デビット決済)も出来るように作ることをおすすめします。このQR決済は簡単に個人間のお金の受け渡しも出来るのでお財布がわりの口座があっても便利ですね。ハノイ市内に銀行ATMはいたるところに点在しており、24時間営業のものも多いです。現金の引き出しに困ることはないでしょう。

QRコード決済は市内のほとんどのお店で利用可能
ベトナムのATMは英語で利用が可能

休日のアクティビティ

ベトナムで生活していても日本と同じような休日を過ごすことも可能です。ゴルフをされる方は会社関係や同僚と土日に近郊のゴルフコースに行かれる方が多いです。プレー料金は平日で1.5万円、休日で2-2.5万円くらいと物価に比べ高く感じられると思います。休日でゴルフ練習場も市内に点在しております。練習場には日本人以外の外国人に加え、最近ではベトナム人の方も多く見かけます。練習場の料金は様々ですが、ここ最近では1分いくらという練習場が増えています。だいたい1分4,000ドン(240円)くらいです。テニス、ソフトボール、サッカーなどのサークルやチームもあり、休日に汗を流す方もおられます。週末や夕方にはHo Tayの周りをウォーキング、ジョギングするベトナム人や外国人もよく見かけます。湖の周りにはレンタルサイクルショップも多数あり、サイクリングを楽しまれる方もいます。

Ho Tayの湖の周りや旧市街などでもサイクリンを楽しめます
日本人にもおなじみのハノイゴルフクラブ
ハノイ市内にはゴルフ練習場もたくさん。

生活の楽しみ方

ハノイは古くからカフェの文化があります。街中にカフェが点在しており、おしゃれなカフェを楽しむことができます。旧市街やHo Tayの周りなどはベトナム人に人気のお店が立ち並んでいます。自分のお気に入りのお店を見つけるのも楽しみにの一つにいかがでしょうか。ハノイ市内には整備された公園が複数あります。身体を動かし、健康維持に努めている方にはハノイの街は歩道が狭く、歩道にはバイクの駐車や出店などでジョギングはやりづらいと感じるでしょう。そんな方には公園がおすすめです。広々とした公園にはウォーキング、ジョギングに適したコースが設置しています。バイクや車のことを気にせず安全に身体を動かすことが出来ます。

ハノイ駅の近くにもおしゃれなカフェがたくさんあります
ハノイ駅の周辺のおしゃれなカフェ
ホアンキエム湖を望むホテルの屋上カフェ
ハノイ市西部のCau Giay公園は市民の憩いの場

医療と教育

医療は一定レベル以上を望むと日本よりも高い場合もあります。ベトナムで労働許可を得て仕事をされる方はベトナムの医療保険にも加入になります。この医療保険は病院を指定されていて、自分で好きな病院にかかることが出来るわけではありません。日本人医師のいる病院や日本語、英語の通じる病院をご希望の場合は別途会社で契約が必要です。ご家族帯同の居住の場合、お子様の保育園、幼稚園、学校もそれぞれ日系で運営をしてるところがあります。日本よりは割高ですが安心してお子様を通わせるために日系を選ばれる方が多いです。学校についてのブログはこちら

飲酒、喫煙

喫煙者にとっては日本よりは住みやすいと感じるでしょう。タバコの値段は20,000ドンから50,000ドンくらいで日本に比べたら半分以下です。屋外であれば基本的に喫煙は可能です。(一部中心地などのオフィスビルは不可のところもある)アイコスは普通のタバコでは売っていませんがネット注文や店舗で扱っている店が数箇所あるので購入は可能です。ただ、一箱120,000ドンと日本よりは割高です。

ベトナムの紙巻きタバコはメビウスが4万ドン(240円)くらい

お酒はコンビニやスーパーで売っているのでどこでも買えます。ビールは値段も安く、ベトナムローカルビールを買われて飲む方が多いです。日本のビールではサッポロが有名でビールが売っているところでは置いてある場合が多いです。ハノイは韓国人が日本人の10倍住んでいるといわれているので、韓国系の焼酎はスーパーなどでは売っています。日本の焼酎やウィスキーは日本食材のスーパーでしか購入できない場合が多いです。

ベトナムはビールの消費が多い国として有名ですが、ここ最近はその消費量が落ちてきているとのことです。ハイネケンの中部クアンナムの工場を一時創業停止するなどニュースにもなっています。この一因としておおきいのが最近の車、バイクを対象にした飲酒チェックと罰則の強化があげられています。今まではビアホイ(居酒屋)にバイクで集まり、飲酒後のバイクで帰るなんてことが普通に行われていました。近年の飲酒死亡事故も問題視され、警察の飲酒チェックが夜20時以降23時ごろまで頻繁に行われるようになりました。飲酒で捕まるのを恐れてビアホイの売上も落ちていると聞いています。なんとも言えない理由ですが、飲んだら乗らないという習慣も定着しつつあるのかもしれません。

賑わう街のビアホイ(居酒屋)

運転免許

日本の免許のまま、車やバイクを運転することは出来ません。電気バイクと50cc以下のバイクは自転車の扱いになるのでヘルメット着用義務がなく、だれでも運転が可能です。電気バイクは8,000,000ドンくらいのものからあります。電気バイクで注意が必要なのは近年この電気バイクの充電中の発火事故で火災が発生しています。住居の駐輪場では充電が禁止されているところも多いです。消防法により一定の基準と設備でないと充電が出来ないので電気バイクの所有を考えている方は注意が必要です。日本の免許で小型二輪以上の免許を持っている方はベトナムで書き換えも可能です。法律では3ヶ月以上のビザのある人となっていますが最近はTRC(在留許可)がないと書き換え申請に応じてもらえないこともあるようです。くわしくはこちらの記事に記入しているので興味のある方がご覧ください。

住まいを決めるポイント

日本人が住居を決めるポイントとして居住の許可が必要なことです。奥さんや旦那さんがベトナム人で家族VISAで居住する方意外は労働許可と在留許可が必要になります。この中で住居の賃貸契約がないと申請できません。貸主が正しく物件を貸すことのできる人であることが重要です。ベトナム人には住民票がありません。あるのはIDカードで記載の住所は出生地の場合が多く、住む場所を変えても基本的にはIDカードの住所は変わりません。多くのベトナム人の住むローカルアパートはオーナーがビジネスでやっていますが公安に届出を出してない場合もあります。物件を決めた後に居住証明が発行出来ないなんてことがないように事前にチェックが必要です。

ハノイは6月から9月まで暑く、また湿度も高い時期です。この時期はよく短時間に大雨が降ります。大雨が降ると幹線道路が水没して車両が通行できなくなることもあります。特にハノイの南側は海抜も低いので大きな水溜まりができて大渋滞になることもあります。水没しやすい道路の近くに住むと大変、ということもあるので事前にチェックすることをおすすめします。

ハノイの日本人街といえばキンマー、リンラン地区です。以前はハイバーチュンにも日本食レストランがたくさんありましたが最近では少なくなっています。コロナの時からもう数年経ちますが、日本人街のお店も様変わりしています。レストランやバー、ラウンジなどが集まっています。特に2024年になってからら次々と新しいお店が増えてきているのでより日本人にとって便利な場所になってきています。単身赴任や初めての海外赴任の場合はこのあたりに住居があれば安心です。この場所はハノイ市郊外の工業団地への通勤の方もアクセスが良いので住まわれる方も多いです。1食100,000ドンから200,000ドンで日本食を食べられます。

最近は特に日本人に人気なのはコンドミニアム(分譲マンション)です。分譲なので賃貸用のマンションよりも造りが良く、デザインも豊富です。ここ10年以内に建てられたものが多く、比較的設備も安定しています。Vinhomesのコンドミニアムは複合施設付きでショッピングから病院、公園まで敷地内にあるものもあります。注意することは部屋ごとにオーナーが違います。賃貸借契約はオーナーと入居者(法人)で締結されます。オーナーが賃貸業の登録をしているか、退去のときにスムーズにデポジットの返金に応じてくれるか、入出国の際の公安への報告をしてくれるか、など事前にチェックをすることと、日本人への賃貸経験が豊富なオーナーだとより安心です。人気のコンドミニアムだと物件の流動性も高く売買が活発に行われています。日本とは違い、契約期間中でもオーナーが変わった場合は転居しなければならないこともあります。こういう可能性があるということも頭においてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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