2024年11月の国会決議でベトナム国内で電子タバコ(加熱式タバコ)の製造、販売、輸入、所持、輸送、使用が全面的に禁止されることになりました。
という私も電子タバコ(前はアイコス、今はプルームX)の愛用者でして。ベトナムあるあるですが、急に決まるんですよね、法律が。ベトナム国内で電子タバコは普通にコンビニやタバコ屋さんでは売っていません。駐在員はZaloなどのインターネットオンラインショップから購入したり、専門ショップで購入します。あとは日本の空港で免税品を持ち込むか。これも最近1カートンルールが厳しくて、多く持ち込んで罰金を取られたなんて話しも聞きます。そしてこの電子タバコの禁止。空港で没収なんてことにならないようにしましょう。タイとシンガポールに続きベトナムは東南アジアで3番目に禁止の国となります。
免税店の電子タバコですが、免税金額がアイコスとプルームXとでは全然違うのはご存知ですか?アイコスのイルマ580円は免税で540円です。しかしプルームXは500円ですが免税だと380円。さらに3カートン買うと20%引きのキャンペーンで販売しています。これを買うと、1箱304円。年々上がるタバコ代が300円になるとちょっと得した気分になります。
しかし何で電子タバコだけ禁止されたかのか?これは噂レベルですが、ベトナムの紙巻きタバコはほとんどが国産。ベトナム北部の山岳地帯は葉タバコの産地になっています。電子タバコが普及していくと100%外国産の電子タバコが増え、国内産業の葉タバコ農家への影響もあっての決定だったのではないかということです。ベトナムの喫煙率は男性47%。2人に1人は喫煙者です。ちなみに女性は1.7%とほとんど吸いません。そのほとんどが葉タバコの喫煙者で、電子タバコを禁止したからといってベトナム国民の喫煙者に大きな影響はないと思います。最近都市部ではチラホラ電子タバコを吸うベトナム人も見かけましたが禁止になって買えなくなれば葉タバコに戻るだけでしょう。
ベトナムの葉タバコも年々値上がりしていますが、それでも日本や諸外国と比べたら安価で購入できます。メビウスは1箱40,000ドン前後、ベトナム国産のタンロンという銘柄は25,000ドン前後で売られているので、この国会決議は喫煙率を下げるためではないでしょうね。いずれにしても2025年からは葉タバコに変えるか、禁煙するか、どちらかになると思います。
ちなみに、ベトナムの禁煙グッズでは塗り薬や怪しい飲み薬もあります。日本でお馴染みのチャンピックスも通販で購入できますが、日本で保険適用で購入するのに比べて割高なようです。
屋外のカフェや居酒屋は喫煙可能で、タバコを吸う場所に困ることのないベトナムですが、だんだんと喫煙者にも厳しい社会になっていくのでしょうか。