ハノイの台風11号(ヤギ)と洪水の影響

目次

台風11号(ヤギ)上陸前〜上陸まで

スーパー台風がクアンニン省に上陸し、世界遺産のハロン湾や国際貿易港都市ハオフォンからハノイ方面に進み、6日の夕方から夜にかけてハノイ市に再接近しました。
ハノイはこの時期は一番雨の多い季節で数日前から断続的に局地的な大雨が降っていました。
数日前からテレビで政府が1週間分の飲食料を備蓄しなさいと流していたり、国防軍40万人を動員して対策していることなどが報じられていました。

9月6日(金):朝は普段通り会社事務所も営業し、朝から台風の話題でもちきりでした。
イオンスーパーやロッテスーパーでは生鮮食料品の品切れ、とくに肉類は全部売り切れたということです。午後から雨足と風も強まってきました。雨風も強くなってきたので16時に就業時間を切り上げてスタッフ全員を帰宅させました。

9月7日(土):日中は雨風もそんなに大きくなかったです。午後からはたまに強風でしたがハノイのこの時期のスコールとそんなに変わらないと思っていました。違いを感じたのは土曜日の夕方から夜にかけて、窓から見る街では木々が大きく揺れているのがわかりました。夜22時くらいから風もおさまってきて「通り過ぎたんだな」と思っていました。

台風接近のニュース

台風の爪痕

今回の台風は大きな爪痕(土砂崩れ、洪水、倒木)を残していきました。
日本経済新聞によると今回の台風によりベトナムでの死者は280名とのことです。
特に土砂崩れなどにより亡くなった方も多く今回の台風の大きさを物語っております。

ハノイで特に台風の影響を受けたのはソンホン川沿のエリアでこの辺りは浸水してしまいました。
台風が過ぎた後も大雨により河川が増水し2日3日ほどは浸水が続いておりました。

浸水した家屋の様子。 台風通過3日後に撮影
強風で倒れた街路樹。ハノイ市内で17,000本の街路樹が倒木したとのこと
氾濫して浸水した家屋
セラミックロードを上から撮影。 堤防になっていて、市内には浸水しないようになっている

各ニュースのまとめ

今回の台風の影響が大きいことが理解していただけたかと思います。
ウェザーニュースによると台風11号の最盛期の勢力は、中心気圧915hPa、最大風速55m/sで、米軍の基準では一時「スーパー台風」の勢力に該当したようです。
南シナ海で発達した台風としては異例の強さで、1951年からの統計で東経115度以西の台風としては2例目、海南島に接近した台風としては過去最強の勢力でした。このため、台風接近数の比較的多い地域である海南島やベトナムにとっても影響が大きくなっています。

日本でも毎年台風は上陸しますが、ベトナムでは毎年台風の上陸が少なく、かつ影響もそこまでありません。
今回の台風は11号(ヤギ)と呼ばれておりますが、これは日本目線で11号ですがベトナムは3号にあたります。
それだけ台風の数が違います。
しかし今回の台風の影響でベトナム人が日頃からの防災など考えるきっかけになったと思います。

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