ホーチミン市はベトナム最大の経済都市で、日本人駐在員も多く暮らす国際的な都市です。中でも、市中心部の1区やその周辺のビンタン区(Binh Thanh)、3区は、日本人にとって特に住みやすいエリアとしてよく名前が挙がります。本記事では、ホーチミンへの移住を検討する日本人の方向けに、1区および周辺エリアの特徴や住みやすい理由、日本人に人気のコンドミニアム物件、賃貸の目安や生活利便性、そして物件選びのポイントを紹介します。「ホーチミン コンドミニアム」「ホーチミン 日本人向け 賃貸」「ホーチミン 住みやすい エリア」などの情報をお探しの方もぜひ参考にしてください。
1区の特徴と日本人が住みやすい理由
ホーチミン市1区はビジネスや観光の中心地であり、オフィスや商業施設が集まるにぎやかなエリアです。日本人街と呼ばれるレタントン通り(Le Thanh Ton)も1区に位置し、日本食レストランや日系スーパーが軒を連ねているため日本人駐在員が数多く暮らしています。中心地だけあって交通の便が良く、主要スポットへ行きやすいのも魅力です。タンソンニャット国際空港へも車で約20分とアクセス良好で、周辺にはカフェ・レストランやショッピングモールも充実し生活に便利です。
治安面でも1区は基本的に良好で安心して暮らせます(バックパッカー街など一部地域を除けば問題なしと言われます)。ただし繁華街ではスリやひったくりも発生しやすいため、貴重品管理には注意が必要です。また都心ゆえ賃料相場は他エリアより高めで、サービスアパートなどは月600ドルを超える水準になります。それでも利便性の良さから多くの日本人に選ばれており、総合的に見て1区は単身者にも人気のホーチミンの住みやすいエリアです。
周辺エリア(ビンタン区・3区など)の魅力
1区周辺にも日本人に人気の居住エリアが点在しています。代表的なのがビンタン区と3区です。
ビンタン区は1区に隣接するエリアです。超高層ビル「ランドマーク81」を擁するビンホームズ・セントラルパークや「サイゴンパール」など高級マンション群があり、日本人駐在員にも多く利用されています。近年はファンビッチャン通り周辺が「第二の日本人街」と呼ばれるほど日本食レストランやバーが増え、日本人コミュニティも形成されています。1区中心部へは車やバイクで約10分と通勤に便利で、ローカルの安食堂と日本食店がバランス良く共存する充実した地区です。治安も良好で、高級住宅街と庶民的な住宅街が混在し、家賃相場は月450〜600ドル前後が目安ですが高級物件ではそれ以上となります。
3区は1区の西隣に位置し、主要オフィスや日本国総領事館もある便利なロケーションです。中心地に近いながら下町のローカル感も味わえ、公園や寺院など観光スポットも点在する落ち着いた雰囲気の街です。渋滞が多い面はありますが、治安は悪くなく安心して暮らせます。賃料は1区ほど高くないものの格安でもなく、月600〜1,200ドル程度が相場の目安です(ローカルな物件ならさらに安いケースも)。中心部へのアクセスの良さとローカル環境の両方を求める方に適したエリアと言えるでしょう。
日本人に人気のコンドミニアム例
では、ホーチミン1区および周辺エリアで日本人に人気の高い具体的なコンドミニアム物件をいくつか紹介します。
- ザ・マーク (The Marq, 1区) – 1区の一等地に位置する2020年代竣工の高級コンドミニアムです。日本人街やオフィス街へのアクセスが非常に便利。屋上にインフィニティプールやサウナ、ジム、BBQテラス、キッズルーム、ライブラリーなど豪華な付帯施設を備え、開放的な室内空間と高級感あふれる内装も魅力です。
- ビンホームズ・ゴールデンリバー (Vinhomes Golden River, 1区) – サイゴン川沿いバソン地区に広がる高級マンション群。1区中心部まで徒歩圏という抜群の立地で、ジムやプールなどの共用施設や商業エリアも併設された生活利便性の高い物件です。日本人駐在員にも非常に人気が高く、ハイクラスで立地の良い暮らしを求める方に選ばれています。家賃は1LDKで約900〜1,200 USD、2LDKで1,400〜1,800 USD程度と高級物件らしい設定です。
- ビンホームズ・セントラルパーク (Vinhomes Central Park, ビンタン区) – 先述のランドマーク81を中心とした巨大複合住宅エリア。敷地内にホーチミン市最大規模の専用公園があり、ジョギングや子供の遊び場に最適です。1区中心地へはタクシーで約10分と通勤・外出にも便利で、各タワーに無料のジムやプールが完備され24時間セキュリティも万全です。日本人学校のスクールバス停留所がありファミリー層から絶大な人気を誇ります。ランドマーク81内の商業施設やスーパーも利用でき、都心にいながら快適な暮らしを実現できます。
賃料の目安と生活利便性
賃料相場: ホーチミン市の賃貸価格はエリアや物件グレードによって様々です。外国人向け高級コンドミニアムの場合、1ベッドルーム(1LDK)で月約800ドル、2ベッドルームで1,200ドル前後が一つの目安です。ザ・マークやゴールデンリバーのような新築高級物件では1LDKでも1,000ドル超えも珍しくありません。一方、ローカル向けアパートや築年数のある物件なら、同じ広さでも月500ドル台で借りられるケースもあります。ご自身の予算と希望条件に合わせて、日系不動産会社に相談しながら最適な物件を探すと良いでしょう。
生活環境: 1区およびその周辺エリアは生活利便性が非常に高いです。買い物面では、市中心部に高島屋(Saigon Centre)やVincomセンターといった大型商業施設があり、日用品から日本食品まで揃います。コンビニもファミリーマートやセブンイレブンなど日系チェーンが各所にあり、24時間営業で便利です。さらに7区のイオンモールや市内の日本食材店を利用すれば、日本の調味料や米、納豆なども入手可能です。日本食レストランも1区レタントン界隈やビンタン区ファンビッチャン通りに多数あり、和食が恋しくなっても困りません。医療面でも、日本人医師のいる日系クリニックがあり万一の際も心強いです。
交通手段はタクシーやバイク配車アプリ(Grabなど)で気軽に移動できます。主要エリアなら数分で車を捕まえられ、料金も日本に比べて割安です。さらに2024年末にホーチミン初の地下鉄(メトロ)1号線が開通し、市中心部のベンタイン駅〜郊外スイティエン駅を約30分で結んでいます。これにより中心部からサイゴン川対岸の2区タオディエン方面への移動も渋滞を気にせず可能となり、今後ますます利便性が向上するでしょう。
教育面では、ホーチミン日本人学校(小学部・中学部)が7区フーミーフンにありますが、紹介したような中心部の主要コンドミニアムには日本人学校のスクールバスが停車するため、都心に住んでもお子さんの通学は安心です。日本人駐在員同士のコミュニティも活発で、育児情報の共有や日本人向けの習い事も充実しているため、家族帯同でも暮らしやすい環境と言えます。
ホーチミンで賃貸物件を選ぶ際のポイント
ホーチミンで賃貸物件を選ぶ際のポイントです。
- エリアの安全性: 日本人が多く暮らす1区やビンタン区は比較的安全なエリアです。高級コンドミニアムは警備員常駐などセキュリティ万全ですが、繁華街ではスリ対策を忘れずに。
- 日本語対応: 日系の不動産仲介会社を利用すれば物件探しや契約も日本語で安心です。入居後も日本語で相談できる環境があると心強いので、そうしたサービスを積極的に活用しましょう。
- 施設の充実度: 希望する設備があるか事前に確認しましょう。プールやジムは標準ですが、キッズルームや敷地内コンビニなどは物件により様々です。ペット可否や浴槽の有無など、日本人にとって大事なポイントもチェックしておくと安心です。
まとめ
ホーチミン1区およびその周辺エリアは、日本人にとって非常に暮らしやすい環境が整った地域です。都心の利便性と安全性、そして適度なローカル文化が共存するこの街での生活は、きっと充実したものになるでしょう。なお2区タオディエンや7区フーミーフンなども日本人ファミリーに人気のエリアです。それぞれ特色がありますので、自分のライフスタイルに合わせてエリア選びをすることが大切です。
初めての海外生活には不安もあるかもしれませんが、ホーチミンには日系コミュニティやサービスがたくさんあります。理想の住まいと暮らし方を見つけて、ホーチミンでの新生活、思い切り楽しんでください!皆さんのホーチミンライフが充実したものになりますよう願っています。