ベトナムの電気料金について2025年最新在住者向けに解説

ベトナムの電気料金についてのブログ

こんにちは、中和不動産の坂本です。ベトナム在住の皆さんにとって気になる話題、電気料金の値上げについて最新情報をまとめました。2025年5月10日から、ベトナム電力公社(EVN)が平均4.8%の電気料金引き上げを実施。家庭や企業の生活・経営にどんな影響があるのか、詳しく解説します。

なぜ電気料金が値上がりしたの?

近年、石炭や液化天然ガス(LNG)、再生可能エネルギーの発電コストが高騰。これに加え、為替レートの変動や発電量の変動も影響し、電力会社の運営コストが増加しました。その結果、EVNは料金改定を決定しました。2023年から段階的に値上げが実施されております。なんと2023年と比べて17%以上も値上げされております。それでもEVN(Electricity of Vietnam、ベトナム電力公社)は赤字。ベトナムは日本に比べて生活コストが安いのが特徴ですが電気代は日本と変わらないです。1人暮らしで5000円から1万円、毎月かかります。

電気料金の引き上げ履歴(2023年~2025年)

実施日引き上げ率新料金(VND/kWh)備考
2023年2月3%約1,826.22政府の価格枠改定に基づく
2023年11月4.5%約1,907.00発電コストの上昇を反映
2024年10月4.8%約2,103.12再生可能エネルギー導入増加によるコスト増
2025年5月4.8%約2,204.07為替変動と燃料費高騰が影響

新しい電気料金体系

新料金は1kWhあたり約2,204ベトナムドン(約0.09米ドル)で、段階的に使用量に応じて価格が変わります。

使用量(kWh)新料金 (ドン/kWh)月額増加額(ドン)
10〜501,984約4,550
51〜1002,050約9,250
101〜2002,380約20,150
201〜3002,998約33,950
301〜4003,350約49,250
401以上3,460約65,050

家庭への影響は?

一般的な家庭では、月々数十円から数百円の負担増となります。日本人がお住まいのサービスアパートやコンドミニアムでは1Kwhあたり4000や5000ドンで計算されることが多いです。また、〇〇ドル分の電気料金を賃料に含める契約もあります。今後、今まで1Kwhあたり5000ドンを6000ドンに値上げしたり、賃料に含める電気代が少なくなることもあるかもしれません。

政府は貧困層や社会政策対象者には電力使用量の一部を支援しており、負担軽減を図っています。

企業や商業施設は?

電気使用量の多い企業や商業施設は、月数十万〜数百万ドンのコスト増となり、経営に影響が及ぶ可能性があります。効率的なエネルギー管理が一層求められそうです。

これからどうする?

電気料金の上昇は避けられない状況ですが、以下の対策がおすすめです。

  • エアコンや冷蔵庫が省エネ家電の物件を選ぶ
  • 電気料金の計算方法を確認する
  • エアコンの稼働時間や温度設定をみなおす

まとめ

2025年5月の電気料金値上げは、ベトナムのエネルギー事情の変化を反映したもの。生活費や経営コストへの影響はありますが、賢く対策を講じることで乗り越えられます。今後も最新情報をチェックして、無駄な電力消費を減らしていきましょう!