2025年ベトナムの免許制度の改正とルール変更

  • Shunichi Sakamoto by Shunichi Sakamoto
  • 3 weeks ago
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今日はベトナムの交通関係についてご紹介します。2025年1月から交通違反の罰金が大幅に高くなったことは前回のブロブでお話ししました。2025年も2月。1ヶ月が経過して、信号無視と逆走が極端に減ったことにビックリしています。主要な交差点には監視カメラが設置されているので、カメラのある場所ではきちんとルールが守られる様になったのも驚きですが。

実は運転免許の制度についても今年から変更があります。今までの制度から変更があったので、確認をしておいた方が良さそうです。

50ccのバイク、11Kw以上の出力の電動バイクも免許が必要

今までは50cc以下のバイク、日本で言う原付バイクも免許が必要になりました。今までも日本の運転免許を持っていてもそのままでは運転することは出来ませんした。そのため、免許の不要な50cc以下のバイクや電動バイクを運転していた方も多いと思います。観光客用の50ccバイクのレンタルを利用して、街を走って観光した方もいるかと思います。しかし、2025年からは50cc以下でもエンジンの付いている2輪車は免許が必要です。また、電動バイクもペダルのある11kw以下のもの(自転車と同じ扱い)は従来通り免許なしでも乗れますが、ペダルの無い電動バイクは免許が必要となります。もちろん、ヘルメットの着用が義務付けられいます。去年までは中学生や高校生くらいの人がヘルメット無しで運転していたのを見かけましたが、ハノイ市内では今年から禁止になったのでほとんど見かけません。観光でバイクを運転したいと思っていた方、駐在で無免許でも乗れる50ccのバイク、電動バイクを乗っている方は注意が必要です。

免許の区分が変更になりました

今まではバイクの免許区分はA1、A2となっていました。A1は175cc以下の二輪の運転で、A2は175cc以上の二輪も運転出来る免許でした。これが、二輪の免許はAだけとなり、裏面に運転出来るバイクの種類が記載されるようになりました。A1の二輪免許は175cc以下から125cc以下に変わっています。ベトナム人の場合、二輪車の運転免許は期限がないので過去に取得した免許の区分が変更されるとこはありません。前に取得したA1の免許であれば175cc以下の二輪車を運転出来ます。しかし、これから取得する場合は125cc以下に変更になっています。

上段が古い免許(2022年から2025年まで)下段が2025年に新しく発行した免許

日本人はベトナムで免許の書き換えを行っている人が多い(自分も書き換えでベトナムの免許を所持)と思います。この場合、期限は日本の免許、パスポート、TRC(一時滞在許可)のいずれかの期限の短い方になります。期限があるので更新が必要です。切り替えの際、所持してる日本の運転免許の翻訳から健康診断まで新しく取得するのに必要な書類の準備が必要です。以前の免許企画で乗ることができた150ccや155ccのバイクは新しい免許制度では運転することが出来ないので注意が必要です。

私の日本の免許証は大型自動二輪と普通自動車の免許なのでベトナムで書き換えをすると、2025年はA免許(裏面に175ccを超える車両も可能と記載)、B免許は9席未満の車両、最大積載3.5t以下のトラックを運転することが出来る免許になります。

まとめ

交通違反の厳罰化、監視カメラによる摘発や車両没収など2025年からより厳しい姿勢で交通事故や死亡事故を減らしたいという政府の意向があるようです。免許制度も無免許運転の事故も多く、減らしたい意向の現れなのではないでしょうか。外国人の免許の取得も数年前より厳しくなってきています。日本人にはびっくりするかもしれませんが、無免許運転、飲酒運転は数年前まではあまり厳しくありませんでした。ここ最近は車両も増え、交通事故や死亡事故も増えているようです。交通ルール、罰金、免許制度が厳しくなって、事故が減り安全に生活できる環境になっていくとよいのですが。

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